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防災最前線1

 9月1日は防災の日。2011年3月11日に発生した東日本大震災は多くの犠牲者を出し、あれから4年以上を経た今もなお、被災地は復興への厳しい道の途上にある。また、最近では御嶽山や口永良部島新岳の噴火、箱根、桜島の火山活動など、地震との関連は明白ではないものの、予断を許さない状況が続いている。東海地震、東南海地震の発生が危惧される静岡県は全国的にも防災意識が高く、入念な防災対策が住まいづくりにも反映されている。今回は「防災住宅最前線」と題し、一戸建て、分譲マンションのそれぞれについて最前線の取り組みを取材。日頃からの備え、心構えと併せてレポートする。

防災最前線2

一戸建て編

■水害の危険区域は広い。中だけでなく外に目を向けよう。

 地震と聞くと、建物の耐震性に注目しがちだが、住まいはさまざまなエリアに存在し、周辺環境によって想定される被害もまちまちだ。東日本大震災で津波の被害を被った沿岸部、台風やゲリラ豪雨で河川が増水し、床下・床上浸水の危険性にさらされる河川域、土砂崩れや山津波の恐れがある山間部や崖下など、住まいの周辺環境に目を向け、“わが家の場合”をシミュレーションすることから始めよう。

 今年4月中旬、全国のミサワホームに先駆けて浜北中日ハウジングセンター内に完成したミサワホーム静岡の「蔵のある家」浜北展示場は、防災・減災デザインを採用した先進的なモデルハウスだ。“備える、守る、支える”という3つのステップで安心と安全を提案している。

 道路境界側に高さ約1mの止水ウォール(型枠ブロック)を、隣地側には境界止水ブロックを巡らせて水や泥の侵入を防ぐとともに、建物と外壁の間に敷き詰めた砂利が地中への浸水を促して水位の上昇を食い止める。玄関には浸水を軽減する止水板をはじめ、軽量でスピーディーに着脱できるワンタッチ防水シートを完備し、住居への浸水を二重にガードしている。これらに加え、漂流物や飛来物から建物を守るべく複数の防災樹を植樹。燃えにくい樹木を選定しているため、火災時にも効果を発揮する。さらに、エコキュート貯湯タンクや蓄電池などを設置する場所は高土間とし、設備への浸水を防御。地震、水害、風害といったあらゆる自然災害に対応する防災エクステリアが建物の周囲を固め、その徹底ぶりに目を奪われる。

ミサワホーム静岡の「蔵のある家」

 

■蔵を活用して飲料水と食糧を確保。ローリングストックで循環させる。

 続いて室内を見てみよう。制震装置MGEO(エムジオ)を搭載した建物は、地震エネルギーを最大約50%軽減。転倒防止造作家具をはじめ、複数をワンタッチでスピーディーに開閉できる電動シャッター一斉操作、飛来物による貫通を防ぐ防災ペアガラスなど、“守るデザイン”が徹底されている。

 もしもの場合に備えて、常に必要量をストックしておきたい飲料水や非常食。しかし、保管場所に困ったり、数ヵ月も入れ替えずに置きっぱなしだったりという家庭も少なくないのではないだろうか。同展示場では大収納空間「蔵」を日用品や趣味の用具をしまう「生活収納」と、災害時用の備蓄庫として使う「備蓄収納」に分けて展示している。1階の備蓄収納には飲料水や非常食はもとより、ヘルメット、寝袋、簡易コンロ、非常持ち出し袋など、いざという時に必要な物を整理して収納。1.5階にあるキッチンと折畳みハシゴで直接つながっているので、出し入れも便利だ。また、常時流れている24リットルの飲料水貯留システムも完備し、水を補充しなくても、キッチンの蛇口から衛生的な飲み水が供給される仕組みになっている。

 「ローリングストック」という言葉をご存知だろうか。これは非常食を常備し、定期的に消化しながら新しい食糧を買い足していくという発想。消費期限切れなどの無駄をなくし、いつも使える状態にしておく大切な習慣だ。同展示場ではキッチンのパントリーにローリングストック収納を設け、手前から順番に使っていくことで回転を促している。奥にしまい込まず、見える場所に保管するのがポイントだ。

 蔵を活用して

■経路を確保した多方向避難設計。安心・安全を復旧まで支える家。

 このほか、1階に複数の出入り口を設けると同時に、上階の外部階段やバルコニーのハシゴを利用してあちこちから屋外に脱出できるようにした「多方向避難設計」、太陽光発電+蓄電池による停電時の電力自給(停電時に蓄電池が反応して約1分以内に点灯)、通常の雨水配管にポンプ付き水栓を組み合わせて200〜300リットルの生活用水を貯められる「雨水利用システム」など、災害発生時から復旧後まで生活を支える設備が満載だ。テレビ、ラジオ、インターネットで得る情報だけでなく、地震の揺れを感知・計測し、モニターに自宅のリアルタイム震度や建物被害状況を表示する被災度判定計「GAINET(ガイネット)」も完備している。

 個々の家族が防災意識を高め合い、それぞれが備えを万全にしておくことで地域防災が成立する。まずはわが家から始め、近所の模範となって安全確保を呼びかけていきたいものだ。

多方向避難設計

 

 

 分譲マンション編

■ 進化する分譲マンション。便利・快適に並ぶこれからのキーワードは防災。

一条タワーレジデンス浜松 これまでマンション選びは、都心ならではの生活利便性や快適性、セキュリティーを考えた防犯性が重視されてきた。しかし、阪神淡路大震災、東日本大震災といった未曾有の大地震を経験し、新たに「防災」というキーワードが浮上。供給各社は最新技術を駆使して、入居者の安全と安心をかなえる防災マンションを生み出している。そのひとつ、大切な生命と財産を自らの手で守る「i-defense VISION」という考え方の下、免震、防災、防犯の3つを追求しているのが一条工務店の「一条タワーレジデンス浜松」(全78戸・今年9月末竣工予定)だ。防災への徹底した取り組みが一目でわかるマンションギャラリーを訪ねた。

 鉄筋コンクリート造・地上14階建の「一条タワーレジデンス浜松」は、“堅牢な都市のシェルターであるべき”という思いから免震構法を採用。同社単独プロジェクトでは全て免震構法が採用されていることから、同社の地震に対する揺るぎない姿勢がうかがわれる。構造柱の真下に計16個の天然ゴム系積層ゴムアイソレーターを設置し、地震発生時には横方向に変形して地震エネルギーを吸収する。これによって建物に伝わる地震力を「2分の1」〜「5分の1」程度に低減。一般的な非免震建物は上階ほど横揺れが激しく、家具の移動や転倒といった危険性があるのに対し、同マンションは上下階同様に地震の揺れを軽減し、被害を最小限に抑える。

 

 

一条タワーレジデンス浜松免震装置

一条タワーレジデンス浜松ご案内図

 

■住み続けるためのライフラインを。入居者が助け合いながら乗り切る。

 免震構法で建物が大地震に耐えたとしても、水道や電気といったライフラインが途絶えてしまったら、そこに住み続けることは困難だ。「一条タワーレジデンス浜松」では災害後も居住者同士が助け合いながら生活できるよう、災害への備えを強化している。第一に、停電時に電力を確保する非常用自家発電機(各住戸5アンペア=500ワット相当)を備えた。停電の際には約72時間、冷蔵庫置場とリビング・ダイニング入口の2ヵ所に設置した非常用コンセントと非常用照明に電力を供給。エレベーター、オートロックシステム、共用照明(一部)など共用部にも電力が供給される。

 第二に、飲用水と生活用水を合わせて1世帯(4人家族)当たり700リットル超(2リットルペットボトル約350本相当)を常備。災害時には受水槽から各階共用部へ汲み上げて、非常用水栓から1世帯当たり約360リットルの飲用水を供給する。一方の生活用水は住戸内エコキュートの貯水タンクから約370リットルの水を直接取り出すことができるので安心だ。

 このほか、防災備蓄庫には非常用トイレ30回分×全78戸分、折畳み水タンク10リットル×全78戸分などを完備。非常用自家発電機による電力供給でテレビ、ラジオ、スマートフォンなどの情報源を維持するとともに、エントランス付近にWi-Fiを設置している。

 シェルター、サポート、ライフセーブの観点からさまざまな備えを盛り込んだ「一条タワーレジデンス浜松」。もちろん立地選定も想定津波浸水域図や天竜川洪水ハザードマップを考慮した上で建設されており、“堅牢な都市のシェルター”として入居者の安全をしっかりと守る。

非常用自家発電機など

 

 

最後に

■日々の暮らしに万全の備えを。住まい選びに防災の視点を。

 以上、一戸建て、マンションのそれぞれについて最新のモデルケースを紹介した。これからマイホーム購入を検討している人はぜひ、防災の視点を持って住まいを検討してほしい。また、自然災害はいつ、どこで発生しても不思議ではないことを考えれば、現在暮らしている住まいを強化しておくことも忘れてはいけないだろう。家具の固定や飲料水、非常食の準備、避難経路や避難所の確認、家族同士の連絡網など、すぐに取りかかれることは多い。防災の日を機会に家族全員で話し合おう。

 

今すぐ点検! 家のまわりのチェックポイント

POINT1

家の中を点検しよう。

家の中を点検震度6を超える地震に襲われると、人は立っていることすらできなくなる。家具の転倒による怪我や出入口の封鎖を避けるために、ベッド、ピアノ、タンス、冷蔵庫、テレビといった家具や家電製品を壁に固定しておこう。また、ガラス製の花びんや陶器など割れやすいものを高いところに置かないようにしよう。

POINT2

飲料水と食糧を備えよう。

飲料水と食糧地震で交通網が寸断すると、給水車や救援物資の到着が遅れることも想定される。救援活動を受けるまでに必要な量は、一般的な目安として、飲料水が1日3リットル×3日分、食糧7日分。このほか、生活用水も欠かせず、歯磨き、炊飯、食器洗い、水洗トイレ、洗濯などに使う水を充分に確保しておきたい。

POINT3

避難所と避難経路を押さえよう。

避難所と避難経路自分が住んでいる地域を知ることは防災対策の第一歩。津波を警戒し、がけ崩れの危険性がある急傾斜地崩壊危険区域を把握しよう。避難所の位置確認はもとより、避難経路は最短距離よりも道幅の広い安全なコースを優先したい。また、沿岸部では津波避難タワーや命山などの位置もチェックしておこう。

POINT4

近隣の人の生活状況に目を向けよう。

近隣の人の生活状況独り暮らしの高齢者や身体が不自由な人など災害弱者にとって、頼りになるのは近所に住む人々。日頃から声をかけ合い、コミュニケーションを図っておくと、いざという時、助け合いが円滑になる。静岡県は自主防災の組織率が全国トップクラス。地域連携がプラスされれば、多くの尊い命を救うことができる。

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ミサワホーム・一条工務店

(2015.08)

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